各位
会 社 名 | 日本電産株式会社 |
代表者名 | 代表取締役会長兼社長 永守 重信 |
取 引 所 | 東証一部(6594) |
問合せ先 | 広報宣伝部長 生島 志朗 |
T E L | (075) 935-6150 |
当社子会社の世界最大級のサーボプレス受注について
当社子会社である日本電産シンポ株式会社が世界最大級のサーボプレス受注を発表いたしましたので、別紙の通りお知らせいたします。
会 社 名 | 日本電産シンポ株式会社 |
代表者名 | 代表取締役社長 西本 達也 |
所 在 地 | 京都府長岡京市神足寺田1番地 |
U R L | http://www.nidec-shimpo.co.jp |
お問合せ先 | 執行役員NSAS 室長 山口伊佐美 |
電 話 | 075 - 958 - 3606 |
E - M A I L | marketing@nidec-shimpo.co.jp |
NIDEC ARISA S.L.U(日本電産アリサ)の世界最大級サーボプレス受注について
この度、スペインを拠点に大型プレス機を手掛ける当社の子会社NIDEC ARISA S.L.U(スペイン国ログローニョ市、以下日本電産アリサ)が自動車プレス部品世界最大手の一社、Gestamp Automoción(スペイン国マドリード市、以下Gestamp 社)より、世界最大級となる加圧能力4,500 トンのサーボプレスを受注しましたのでお知らせ致します。当該プレス機はGestamp 社のドイツ Bielfeld 工場に本年12 月に納入され、高張力鋼板(ハイテン材)の自動車部品製造ラインで稼働します。
高張力鋼板加工に適応するため、1 台のプレス機でありながら2つのスライドと3つのアップライトにより多工程のトランスファープレスで生じやすい偏荷重の問題を解決しました。
加えて、複数のサーボモータを独自開発のソフトウエアで制御することにより、9メガワットの大出力による高い加工精度と高い生産性を確立しました。
日本電産アリサは2015 年8 月の日本電産グループ入り以降、欧州を中心とした自動車部品メーカー各社からのご注文が急増しています。今後は、営業・開発・生産・サービスで欧州「ARISA」、米国を中心に高剛性プレスを展開する「MINSTER」、アジアを中心に超高速精密プレスで評価いただいている「KYORI」の日本電産グループにおける3つのブランドのシナジーを強化し、世界3極体制で益々多様化する「ものづくり」を支えて参ります。
(詳細は別紙を参照ください。)
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工場での最終チェック
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完成イメージ
高張力鋼板加工に適応するため、1 台のプレス機でありながら2つのスライドと3つのアップライトにより多工程のトランスファープレスで生じやすい偏荷重の問題を解決しました。
加えて、複数のサーボモータを独自開発のソフトウエアで制御することにより、9メガワットの大出力による高い加工精度と高い生産性を確立しました。
日本電産アリサは2015 年8 月の日本電産グループ入り以降、欧州を中心とした自動車部品メーカー各社からのご注文が急増しています。今後は、営業・開発・生産・サービスで欧州「ARISA」、米国を中心に高剛性プレスを展開する「MINSTER」、アジアを中心に超高速精密プレスで評価いただいている「KYORI」の日本電産グループにおける3つのブランドのシナジーを強化し、世界3極体制で益々多様化する「ものづくり」を支えて参ります。
(詳細は別紙を参照ください。)

工場での最終チェック

完成イメージ
(別紙)
世界最大級サーボプレスに関して
・ | 2015 年に日本電産グループが買収したスペインのプレス・メーカー日本電産アリサが 世界最大級のサーボプレスを開発し、自動車プレス部品世界最大手の一社である Gestamp 社のドイツ Bielfeld 工場に今年12 月に納入する。 |
・ | 同プレスの加圧能力は 4,500 トン、長さ37 メートル、幅20 メートル、床面からの高 さ10 メートル、地下6 メートル、重量は1,350 トンでサーボモーター駆動プレスでは 世界最大級となる。 |
・ | 高張力鋼板(ハイテン材)を複数の工程により同時加工するこのトランスファープレ スは、最初の加工工程での鋼板の深絞りとその後の工程で必要とする荷重の違いによ る偏荷重の技術的課題を解決するために、1台のプレスに2つのスライドと3つのア ップライトを設置した構造の新設計を採用している。これにより、1)金型にかかる 偏荷重の均等化、2)金型接地面が大きく確保できることによる高い加工生産性など、 サーボモーター駆動により質、量ともに高い性能が確保されている。 |
・ | 最新世代のトランスファープレスにブランキングされた鋼板を供給する複数ステーシ ョンを備えたディスタッカー、完全自動化の金型交換システム、コンベアーシステム などの周辺機器も日本電産アリサが設計・供給する。 |
・ | 日本電産アリサ開発のソフト「OPTISERVO」により精度を必要とする部品を最も効 率的に加工できる最適な加工プロファイルが設定され、サーボ・モーター・システム によりプレスのスライドがプログラムされたプロファイルどおりの正確な動きの加工 により高品質かつ高い生産性を実現している。 |
・ | プレスは総出力9MW の大容量モーターを搭載しており、エネルギーの効率的活用の ために「Full Size Energy Management 」というエネルギー・マネジメントシステム を装備し、総出力7MW のコンペンセーション用モーターも搭載している。 |
Gestamp 社に関して
・ | 本プレスは、ボディ及びシャシ等の構造部品に代表される自動車プレス部品世界最大 手の一社、Gestamp 社向けに開発された。 |
・ | 本プレスは、全世界の20 か国101 か所に製造拠点を有するGestamp 社のドイツ Bielfeld 工場に納入される。日本電産アリサとGestamp 社Bielfeld 工場の技術者が本 プロジェクトの初期段階から協働し、革新的な技術を開発して来た。 |
・ | 日本電産アリサは、Gestamp 社に1997 年から100 台以上のメカニカル及びサーボプ レスを供給しており、Gestamp 社の世界的成長を支えて来た。この実績と長年の信頼 関係により、Gestamp 社は最新の技術分野において世界のリーダーとなるための重要 なステップである本プロジェクトを実施するためのパートナーとして日本電産アリサ を選んだ。 |
日本電産アリサに関して
・ | 日本電産アリサは 1940 年の設立以来、自動車業界向けの高精度超大型トランスファー プレス、順送プレス、サーボプレスを開発・製造しており、2015 年8 月に日本電産グ ループに入った。 |
・ | 日本電産アリサは、日本電産グループ入り以降、2012 年4 月にグループ入りした日本 電産ミンスター社(Nidec Minster、本社は米国オハイオ州)やキョーリ・ブランドの プレス事業との技術・営業・製造・サービス面など多領域での相乗効果で事業を拡大 しており、2015 年の買収時に比べ、受注残高を約3倍に増やしている。 |
・ | 日本電産グループ共通の精神「情熱、熱意、執念」が本プロジェクトにも反映されて おり、新技術への挑戦やあらゆる困難を乗り越えてゆく努力を従業員一同で続けてい る。 |