各 位
会社名 | 日本電産株式会社 |
代表者名 | 代表取締役会長兼社長 永守 重信 |
取引所 | 東証一部(6594) |
問合せ先 | 広報宣伝部長 生島 志朗 |
TEL | (075) 935-6150 |
ドイツ コンプレッサーメーカー セコップグループ(Secop Holding GmbH 等4 社)
の株式及び貸付債権取得に関する譲渡契約締結のお知らせ
日本電産株式会社(以下、「当社」)は平成29 年4 月25 日(日本時間)開催の取締役会において、オーレリアス社(AURELIUS Equity Opportunities SE & Co KGaA)の保有するセコップポートフォリオ管理会社(Secop Beteilligungs GmbH)からセコップホールディング社(Secop Holding GmbH)、セコップスロバキア社(Secop s.r.o.)、セコップコンプレッサー天津社(Secop Compressors (Tianjin) Co. Ltd.)、セコップ米国社(Secop Inc.)の4 社(以下、併せて「セコップ」)の株式100%及びセコップ各社に対する貸付債権を取得(以下、「本件取引」)することを決議し、平成29 年4 月 25 日に譲渡契約を締結致しましたので、お知らせ致します。
1. 本件取引の目的および今後の運営方針
当社は、家電・商業・産業用モータ事業を戦略的に重要な事業の一つと位置づけ、成長、強化に努めて参りました。かかる戦略的方針の下、家電用モータ事業に関しては、平成22年1 月に買収した日本電産ソーレモータ、平成22 年9 月に買収した日本電産モータの家電事業を軸に家電産業事業本部にグローバルアプライアンス部門を設置し、昨年5 月にはANA IMEP S.A.(現:日本電産モータルーマニア)を買収致しました。グローバルアプライアンス部門は欧州に3 拠点、中国・メキシコに1 拠点を有しております。
セコップは冷凍・エアコンディショニング、ヒーティング、モーションコントロールの老舗企業ダンフォスグループ(Danfoss Group)の子会社ダンフォス・コンプレッサー(Danfoss Compressor GmbH)として1956 年に設立され、平成22 年にオーレリアス社に買収された際に社名をセコップに変更しております。オーレリアス社の傘下に入った後、平成26 年にはACC オーストリア社(ACC Austria GmbH)を買収した経緯があり、セコップは家庭用冷蔵庫コンプレッサーにおいては欧州マーケットリーダー、商業用冷蔵庫コンプレッサーにおいてはグローバルマーケットリーダーとして名高い企業です。特にセコップの可変速薄型コンプレッサーは軽薄短小で冷蔵庫庫内の容量を多く確保でき、可変速によりエネルギー効率化が図られ環境にも優しい製品です。
グローバルアプライアンス部門は主に洗濯機・乾燥機・食洗機といった所謂水回り家電向けモータが中心でしたが、セコップは家庭用・商業用冷蔵庫のコンプレッサー事業を営んでおり、本件取引により、同部門は冷蔵庫市場に本格的に参入致します。同時に、冷蔵庫用コンプレッサーという新たな製品ポートフォリオが加わります。
冷蔵庫用コンプレッサー市場は年間1.7 億台の市場規模が見込まれ、売上高の飛躍的な成長機会が期待できる格好の市場と考えております。
また、欧州・米州・中国等の主要地域において環境規制が強化される中、今後DC コンプレッサーの需要が高まると予想され、セコップが保有するDC コンプレッサーにおける高い技術力に加え、当社が保有するブラシレスDC モータ技術を大いに活用することができます。
更に、コンプレッサーとモータは共通する部品も多く共同購買によるコスト削減シナジーも期待できます。
2. セコップの概要
(1) 社名(本社) | Secop GmbH (セコップホールディング社の100%子会社) |
(2) 本社所在地 | フレンスブルグ、ドイツ |
(3) 設立 | 1956年(Danfoss Compressors GmbHという名称で設立) |
(4) 主な事業内容 | 家庭用・商業用冷蔵庫コンプレッサーの開発・製造・販売 |
(5) 従業員数 | 2,151人 |
(6) 拠点 | ドイツ、スロバキア、中国、米国、イタリア、オーストリア |
(7) 売上高 | 356.6 百万ユーロ(2016年12月期) |
3. 本件取引の概要
(1) 取得価格及び対価
取得価格は185 百万ユーロ(企業価値ベース)であり、対価は現金と致します。
(2) 決済及び資金調達方法
外部借入による調達を行う予定です。
(3) 取得のストラクチャー
当社子会社の日本電産ヨーロッパ株式会社がセコップホールディング社、セコップスロバキア社、セコップコンプレッサー天津社3 社を、当社子会社の日本電産アメリカ・ホールディング株式会社がセコップ米国社を譲り受ける予定です。
(4) 今後のスケジュール
平成29 年6 月末 クロージング(予定)
4. 今期の業績に与える影響
今期の業績に与える影響につきましては、取得完了日を含め詳細が確定次第、東京証券取引所における開示原則に基づき適切に公表致します。
以上